「Amazon物販はじめたけど、FBAってどんなものなの?」
「お金かかるみたいだけど、元とれるのかな?」
「そもそもやり方がわからない」
今回はこんな風に思っている人に向けて、FBA納品のやり方から5つのメリット、手数料まで、FBAについて徹底解説をしていきます。
現在のFBA取り扱い商品数:100SKU
FBA倉庫にある在庫数:約600点ほど
はじめは「手数料かかるしやらなくて良いかなー」と思ってましたが、実際にやってみるとメリットの方が大きいです。
今回はそこを解説していきます。
ただはじめのうちは、やり方もわからず納品するのも一苦労でした・・・。
今回はそんな経験を生かして、FBAを始めるか悩んでいる人、始めたいけどやり方がわからない人に向けて説明をしていきます。
FBAとは?
はじめに「FBA」について簡単に説明をしますと、正式名称は「フルフィルメント by Amazon」となります。
言い換えると、「出品者に代わってAmazonがフルフィルメント業務をやりますよー」という内容です。
・商品の保管
・注文処理
・配送手続き
・返品に関するお客様対応 など
つまり、「発送業務全般」をAmazonが出品者の代わりにやりますよーということですね。
出品者がやることといえば、AmazonのFBA倉庫(Amazon フルフィルメントセンター)に物を納品するだけです。
もちろんAmazonに代行してもらうわけですから各種手数料はかかるわけですが、それ以上にメリットが大きいと僕は考えています。
なので、FBAを利用することのメリットを次に説明していきますね。
「メリットはわかってるから、納品のやり方だけ教えてよ!」
という方はこちらからどうぞ。
FBAのメリット5選
ではFBAを活用することによるメリットから説明していきますね。
①検索順位の改善につながる
ここが最も重要かなと思っているので、1つ目に持ってきました。
結論、FBAに入れると検索順位があがります。
もう少し正確に言うと、今のAmazonのアルゴリズムはそういう方向に進んでいます。
まずは僕自身がFBA納品についてABテストを行ったので、結果から共有しますね。
・商品ページの内容を一切変えずに、FBA納品に切り替える
・全く同じ検索キーワードで検索順位を検証
・対象商品5個<結果>
商品A:17位→8位
商品B:6位→2位
商品C:8位→4位
商品D:12位→11位
商品E:6位→1位
順位の上がり方は当然商品ごとに違いますが、FBA納品にしただけで検索順位が上がりました。
Amazonがこのようなアルゴリズムになっている理由は2つあると思っています。
Amazonは、他の楽天やヤフーショッピングに比べて、配送までにかかる日数を重視する傾向が強いです。
理由は簡単で、Amazonは他のプラットフォーム(楽天やヤフーショッピング等)と差別化させるために長きにわたり、Amazonプライム会員の拡大に力を入れています。
Amazonプライム会員についての詳細説明は割愛しますが、月額500円払えば色々な優遇を受けられまして、その中の1つに「お急ぎ便の指定ができる」というものがあります。
ここからも「Amazonが配送スピードを重視していること」は見て取れますよね。
FBAを利用すると、Amazon独自のシステムで、購入しそうな人が住んでいる近くの地域に、あらかじめ在庫を移動させておくことで、翌日配送を可能にしています。
結果的にFBA商品は検索順位があがりやすいということです。
2つ目の理由はそもそもAmazonが今後、FBAの機能をもっと拡充していく方針だということです。
その根拠として、明確な数は伏せますが、FBA倉庫の数は年々増加しており、これからも増やしていく方針だとAmazonに勤める知人から情報をもらいました。
要するに、FBAの利用者や商品数を増やしたいというのがAmazonの意向であり、そのために検索順位も優遇しているのだろうということです。
②「翌日までにお届け」の絞り込みがある
①の「配送スピードを重視する」ことと少し被りますが、お客さん側の検索画面にも優位性があります。
結論を言ってしまうと、「翌日までにお届け」を絞り込むフィルターが一番上に表示されていることです。
ご自身がネットでお買い物をするときの行動を思い返してほしいのですが、一度検索してみてパッと良い商品が見つからないと、何かしらで絞り込もうと絞り込み画面を開くことは多いのではないでしょうか?
そうした際に、一番目立つ位置に「翌日までにお届け」の絞り込みフィルターがあるというわけです。
以下はお客さんが検索するときの画面です。
<スマホから見た場合>
<PCから見た場合>
この絞り込みをかけられてしまうと、どんなに商品の質やページの内容が良くても、一生検索画面には出てきません。
もちろん出品者出荷でリードタイムを1日に設定していれば対応は可能ですが、発送地域が遠く、一日で届けられないお客さんの検索画面には出てきません。
FBAならAmazon独自のシステムで、全国どこのお客さんにも1日で届けられるよう、在庫の所在地を調整してくれます。
これがFBA活用のメリット2つ目です。
③配送料が安い
3つ目のFBAを利用するメリットは配送料が安いという点です。
以下はFBAの配送代行手数料(公式)です。
Amazon セラーセントラル 「FBA配送代行手数料」より
これを見ると、ヤマト運輸や佐川急便と比べると、送料が細かく設定されていますよね。
僕は基本的には佐川急便を利用していますが、料金設定がFBAに比べると大ざっぱで、FBAで出せばもう少し安いのに・・・。ということもしばしばあります。
ここもFBAを利用するメリットでもありますね。
④休日配送も対応
FBAは24時間365日配送してくれるので、休日配送も当然対応しています。
別に土日で配送できなかったとしても、月曜日にまとめて配送すればいいよ
こんな風に思っている方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください!
一般的に、一週間の中でネットショッピングの一番売り上げが高いのはいつでしょうか?
言わずもですが、土曜日と日曜日ですよね。
そこで先程②で説明した「翌日までにお届けの絞り込み」が重要になります。
要するに、一番売れるタイミング(土日)に「翌日までにお届けの絞り込み」をお客さんが選択したら、週末出荷に対応していない商品は一切検索結果に出なくなるということです。
そこでFBAが活きてきます。
FBAなら週末も対応していますので、問題なく配送対応が可能です。
ここもFBAのメリットです。
⑤出荷の手間が省ける
FBAは、倉庫に一度送ってさえしてしまえば、あとは受注から発送まですべてAmazonが対応してくれるので、出荷作業が非常に楽です。
これは、特に頻繁に売れるような商品におすすめです。
FBA倉庫に商品を送りすぎると、Amazon以外で売れた時にさらに在庫を持たなければいけないからちょっと・・・。
Amazonだけでなく楽天やヤフーショッピング、あるいは自社サイトでも同一商品を販売している方だとこんな風に思う方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、FBAの機能に「マルチチャネルサービス」というものがあります。
これは「FBA倉庫にある商品を、Amazonで買った人以外にも送れるサービス」となっています。
これを使えば、とりあえずFBA倉庫に商品を入れておき、Amazon以外で買われた場合はその在庫から発送ができるというわけです。
マルチチャネルサービスの詳しいやり方については別記事で紹介しています。
FBAの各種費用
ここまででFBA配送のメリットを紹介してきましたが、うまい話ばかりではなく、当然費用もかかりますので、説明していきますね。
販売する商品やカテゴリーによって少し違う部分もあるのですが、最低限ここだけ抑えておけば大きく計算がズレることがないという項目のみピックアップしていきます。
①月間登録手数料
これは携帯でいうところの「基本料金」のようなイメージです。
また、大口出品者なのか小口出品者なのかによって違いますので、ご自分の登録内容に応じて確認してください。
大口出品者 | 小口出品者 | |
月間登録料 | 4,900円(税別) | – |
成約手数料 | – | 100円(1商品ごと) |
大口出品者は毎月固定で4,900円(税別)がかかります。
小口出品者については固定額はないものの、1商品ごとに100円の成約手数料がかかります。
要するに、月間で50点以上FBA販売を見込めるのであれば、大口出品者への移行がオススメというわけです。
②販売手数料(商品ごと)
こちらは1商品を販売するごとの販売手数料になります。
これは大口出品、小口出品でもかかるものです。
※小口出品者の場合は、上記の成約手数料と合わせてかかります
また、販売する商品のカテゴリーによって手数料率が違います。
詳細は下記の画像をご確認ください。
<販売手数料一覧>
※Amazonセラーセントラル ヘルプページより
カテゴリ:本
売価:1,000円
販売手数料率:15%1000円×15%=150円となり、1つ販売するごとに150円Amazonに支払う計算となります。
③販売手数料(該当カテゴリーのみ)
以下のカテゴリーについては、②の販売手数料とは別にカテゴリー成約料がかかります。
該当する方はチェックしておいてください。
<カテゴリー成約料>
※Amazonセラーセントラルより
④配送代行手数料
Amazonに配送を代行してもらうための手数料(=送料)です。
出品者出荷だとしても送料はかかりますからね。
ただし上記で説明した通り、Amazonの配送代行手数料は、ヤマト運輸や佐川急便などと比べても細かく設定されています。
そういう意味ではお得感のある送料設定といえます。
配送代行手数料は以下の通りです。
Amazon セラーセントラル 「FBA配送代行手数料」より
⑤在庫保管手数料
最後が在庫保管手数料です。
これは言い換えれば倉庫(場所)代です。家賃みたいなものですね。
仕組みとしては、売れずに長く保管されていればいるほど高くなっていきます。
Amazonとしても、いつまでも売れない不良在庫を倉庫に置いておきたくないというわけです。
計算方法は以下の通りです。
<在庫保管手数料 計算方法>
期間 | 小型/標準サイズ | 大型サイズ |
1~9月 | 5.070円 × [商品サイズ(㎤)]/(10cm×10cm×10cm) × [保管日数]/[当月日数] |
4.290円 × [商品サイズ(㎤)]/(10cm×10cm×10cm) × [保管日数]/[当月日数] |
10~12月 | 9.000円 × [商品サイズ(㎤)]/(10cm×10cm×10cm) × [保管日数]/[当月日数] |
7.615円 × [商品サイズ(㎤)]/(10cm×10cm×10cm) × [保管日数]/[当月日数] |
<サイズの定義>
上記の通り、扱う商品のサイズや、保管日数、時期によっても異なってきます。
これだけだとイメージしづらいと思いますので、具体例で説明していきますね。
時期:9月
サイズ:標準
商品サイズ:縦30cm 横30cm 高さ10cm
保管日数:60日5.070円×[9000㎤(30×30×10)/1000㎤]/(60日/30日)
=91.26円
時期12月
サイズ:大型
商品サイズ:縦60cm 横45cm 高さ15cm
保管日数:180日7.615円×[40500㎤(60×45×15)/1000㎤]/(180日/31日)
=1790.75円
このようにすべてのFBA商品の在庫保管手数料を計算して、月に一度Amazonに支払う形となります。
商品点数が多ければ多いほど、また保管日数が長ければ長いほど保管手数料は高くなります。
いつまでも売れない不良在庫は引き上げるようにした方が良いでしょう。
FBA納品のやり方
ここまでで「FBAのメリット」と「FBAの各種手数料」について解説をしてきました。
では実際にどうやって始めるの?ということで解説をしていきます。
「在庫管理」から商品を選択し、画面右側の「詳細の編集」内の↓を押します。
※一括で変更する場合は左上の「一括変更」の↓からやると楽です
プルダウンより「Amazonから出荷」を選択します。
危険物情報等について、該当項目を選択後、右下の送信をクリック
選択が完了したら、「FBAとして出品し、Amazonへ納品」を選択
はじめてFBAに送る商品ですと、赤枠内のような表示が出ることが多いです。
ここで重量や梱包タイプなどを入力していきます。
・商品の種類、梱包タイプ
・商品の寸法、重量
・「SKUラベルをすべて印刷します」よりバーコードを出力
上記が終わったら右下の「個別の商品の梱包」をクリック
送りたい商品の梱包が何箱になるかを選択します。
箱の選択後、箱の寸法と重量を入力後、確定します。
・配送業者
こちらを入力し、次へ進みます。
・配送業者の追跡番号を入力
輸送箱用ラベルは印刷をして、送り状と一緒に貼り付けます。
追跡番号は入力しないと、在庫が正しく反映されない時があるので、確実に入力しましょう。
FBA納品のやり方は以上です。
正しく納品プランを作成して商品を発送しないと、納品パフォーマンスに影響をします。
これは過去120日間の納品不備が記録として残りまして、あまり頻繁に起きるとFBA納品がストップになる可能性があるので、注意してください。
・FBAバーコードの貼り忘れ、貼り間違い
・商品の過不足
・箱以外での納品(紙袋等での納品)
・送り先間違い など
この辺りは特に注意してください。
さいごに
今回はFBAのメリットや手数料、やり方まで完全解説しました。
売上を伸ばしていくならFBAの活用は必須といっても過言ではないかと思いますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
また、Twitterで「Amazon物販に活かせるツイート」を毎日投稿しています。
よければチェック&フォローしてみてくださいね~!
それでは今回は以上です。
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